左)カスパー役のマッティ・サルミーネン、右)マックス役のペーター・ザイフェルト チューリッヒ歌劇場ストリーミングのスクリーンショットより
3月5日18時CETから8日11時まで、チューリッヒ歌劇場のHP(www.opernhaus.ch)で視聴できます。
カール・マリア・フォン・ウェーバーが作曲したこのオペラは、ドイツの国民的オペラで、彼の代表作です。
この1999年のプロダクションは、今から思えば、なんて豪華なんでしょう。 まずは2016年に他界したニコラウス・アーノンクールの指揮姿が懐かしい!ギョロっとした目で、細部まできちんとまとめています。そして、主役を食ってしまった悪役のマッティ・サルミーネン。もちろん主役のペーター・ザイフェルトもヘルデンテノールが細やかに歌うからこそエキサイティング。こんな贅沢な配役は、現在では不可能なのではないでしょうか。
アガーテのインガ・ニールセンはデンマーク人で、この時53歳!さすがに歳を感じさせる部分もあるけれど、アーノンクールの音楽作りにピッタリの歌唱。エンヒェンは当歌劇場専属だったマリン・ハルテリウスで、いつものように可愛いのに、しっかりした声で、 頼もしいエンヒェンですね。
テキストを大切にした歌唱で、分かりやすいので、是非お勧めです。ルート・ベルクハウスの演出も、シンプルだけれど効果的です。